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不妊鍼灸|葉酸は妊活中から妊娠・出産まで摂取すべき万能栄養素

 

葉酸サプリを妊娠してから飲む人が多いですが、実は厚生労働省は妊活中から摂取する事を推奨しています。
妊活をしている人は年々増加傾向で厚生労働省によると不妊治療の1つである生殖補助医療の件数は年間20万件を超え、2010年には生殖医療で生まれた赤ちゃんが28,945人います(参考文献:厚生労働省「知っていますか?男性のからだ・女のからだ」)葉酸は妊活中から出産後まで飲む事でからだにどのような効果があるかご紹介いたします。

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妊活中の方にぜひ摂取して欲しい葉酸の中には「着床障害」に効果があるとされています。葉酸はDNAの合成に関与していて、DNAが細胞増殖を促すため(細胞分裂の補酵素)、葉酸の摂取は着床した受精卵が適切に細胞増殖するのをサポートしてくれるのです。さらに、葉酸には子宮内膜を厚くする働きがあるともいわれています。
不妊症の中でご夫婦共に問題がないという方の場合、着床障害が疑われます。着床障害の多くは子宮環境が整っていない事が原因なので、子宮内環境を整える事が出来れば着床しやすくなります。細胞増殖の材料となる葉酸は妊娠における重要な役割を担っているという事です。

 

厚生労働省は「妊娠を計画している女性は付加的に400㎍/日の葉酸の摂取が望まれる」としています。「付加的」とは普段の食事以外でという意味で、サプリメントなどがお薦めです。厚生労働省が推奨している葉酸の成分「プテロイルモノグルタミン酸」は実は食事からの摂取できる天然葉酸には含まれていません。サプリメントなど人工的につくられた「合成葉酸」でしか摂取することができないのです。合成葉酸と聞くと少なからず抵抗感がわいてきますが、天然葉酸と人工葉酸では体内利用効率に大きな差が出てしまうからなのです。合成葉酸は体内での利用効率が85%に対して天然葉酸は代謝過程で多くの段階を踏む為に利用効率が50%程度に低下してしまいます。それでも合成葉酸に抵抗がある場合には、理論的には天然葉酸を800㎍/日摂取する必要があるという事になります。

 

葉酸はDNAの合成に重要な役割を果たすので、男性の摂取も効果的です。WHO(世界保健機構)は不妊症カップルの約48%は男性にも原因があると報告しています。赤ちゃんを望むご夫婦は一緒に葉酸を摂取する事でお互いの心理的ストレスを軽減できると思います。ご夫婦で同じ方向を診ているという事が女性にはストレスを軽減する要因になると思います。

 

 

妊娠中の母体への葉酸効果


葉酸摂取は胎児だけでの為ではなく母体にとっても大切な働きがあります。

1.貧血を予防
造血ビタミンとも呼ばれ、ビタミンB12とともの赤血球の生成に欠かせません。動悸や息切れ、全身の倦怠感の改善に効果的。

2.免疫や消化機能を保つ
葉酸が不足すると細胞分裂に支障をきたします。口内炎、胃痛、十二指腸潰瘍を起こす危険を回避してくれます。

3.高血圧や心疾患のリスク軽減
葉酸はアミノ酸の血中濃度を下げる働きがあり、動脈硬化による心疾患や高血圧を予防します。

 

妊娠が初めての方は、すべての事に不安になり調べる事も増えると思います。適切な情報を得るようにしてください。また、ネットにより目の疲れは東洋医学的に血が足らない状態になってしまいます。鍼灸のお灸には造血作用があると報告されています。毎日のお灸生活で血液をしっかり補い赤ちゃんへ十分な栄養をいきわたらせる事も大切なお母さんのお役目です。お灸のもぐさの香りで癒され心身ともに穏やかな妊娠期間を過ごして頂きたいと思っています。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

 

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