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全身鍼灸|肩こりと東洋医学と鍼灸治療 Vo.1

 

肩こりを東洋医学的に診ていきましょう。
肩こりは痛みを感じる方、痛みはないけど重い、だるく感じる、ツッパリ感、または特に自覚はないけど触ってみると硬いなど人それぞれ感じ方や痛みの質が違ったりします。
どの場合においても、気血の流れが悪くなっています。この状態を放置してしまうとさらに気血の停滞や不足を生む結果となりコリや痛み、そして痺れなどが生じてきます。

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東洋医学的に考える気血が滞る原因は「風寒邪」「寒湿邪」「気血瘀血」「肝陽亢進」などと言われ気血の不足による肩こりの症状として出現するのは「肝血虚」です。
詳しく診ていきましょう。

 

1.風寒による肩こり
外からやってくる悪影響によって起こる肩こりの事で風邪やインフルエンザの症状。
このタイプの場合はインフルエンザの初期症状として背中や首がゾクゾクっとしたり、肩がこわばったりします。
特徴としては、悪寒、発熱、頭痛を伴い、ひどい時には全身の関節通を引き起こす。

 

2.寒湿邪による肩こり
水分代謝が悪く、からだに余計な水分が停滞していて、体温が比較的低い方(陽気不足)に起こる肩こりで背中がこわばった症状をおこします。
このタイプの方はからだを温める力が足らないため水分の代謝も悪くなり、代謝が悪い事で老廃物が溜まり気血の流れを停滞させています。
特徴として浮腫みや冷えを伴い、重症化すると喘息、めまい、口が渇くが水を飲みたがらないなどの症状が出てきます。

 

3.気滞瘀血よる肩こり
気の流れが滞った状態を気滞といいますが、気滞をおこす原因として激しい感情の動きやストレス、過食や偏食、過労、瘀血や浮腫みなどがあります。
このタイプの方はストレスによる気滞によって生じる肩こりですので気を巡らせることが大切になります。
特徴として、胸や脇のはり、ため息、月経不順などを伴います。

瘀血は滞った血のの事で瘀血が出来た状態を血瘀(けつお)と言います。瘀血の出来る原因は冷え症によるもの、気虚(パワー不足)、気滞、浮腫みなどがあります。

 

 

少し難しいでしょうか?続きは「肩こりと東洋医学と鍼灸治療 Vo2」で詳しくご説明していきます。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

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