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不妊鍼灸|卵胞の成長スピードと生理の関係

 

毎月定期的に女性の身体で起こる排卵は卵胞の成長に支えられているという事をご存知でしょうか?卵巣の中で卵胞がきちんと成長しているからこそ排卵が起こります。もし卵胞の成長速度が遅い場合には排卵が遅れるといった症状が現れます。
今回「卵胞の事・成長の早い遅い時の対処方法」について基本からご説明いたします。

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●卵胞と排卵とは?


卵胞は女性の卵巣の中に入っている袋状の卵です。1つの卵胞の中に原始卵胞という卵子の元が入っており成長していく事で排卵が起こります。
実は卵胞は成長につれて増えていくわけではなく、生まれた時点で女の子の体内には一生涯で排卵する分の卵胞があります。生まれる時点で約200万個存在していた卵胞は、生まれて初潮を迎えるまでに資源に減少し、初潮を迎えるころには約20万~30万まで減少します。初潮以降は毎月の生理の度に約1,000個の卵胞が減少し、その中の10個前後が成長して、もっとも成長した卵胞だけが排卵するという女性の身体の仕組みがあります。

 

●卵胞の成長速度は個人差があります。


卵胞はもともと0.05mmほどのごく小さいサイズですが、約20mmまで成長すると排卵します。正常な卵胞であれば排卵の1カ月前頃までに約5mmまで成長し、そのあとは1日に1.5~2mmのペースで成長し排卵日を迎えます。
ただ、卵胞の成長速度には個人差があり女性ホルモンの分泌量に大きく左右されます。卵胞を成長させる女性ホルモンの卵胞ホルモン(別名=エストロゲン)の分泌量が少ないと卵胞の成長速度も遅くなります。その結果として、通常生理周期は28日でくるものが30日、40日と延びてしまいます。生理周期が長くなるのは、卵胞の成長速度が遅くなってしまっている事を意味しています。

 

●卵胞の成長が遅くなる理由


卵胞ホルモン(エストロゲン)は、脳の視床下部から卵巣へ指令が出る事で分泌されます。しかし視床下部は精神的・身体的ストレスの影響を最も受けやすく、過剰なストレスがかかる事で上手く指令を出す事が出来なくなってしまいます。この視床下部からの指令が滞ると、卵巣からの卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌量が減少してしまい、卵胞の成長が緩やかに遅くなってしまいます。

 

●卵胞の成長速度が遅い場合の対処方法


卵胞の成長速度が遅い場合、その原因を取り除く事が第一優先です。日常生活や仕事での精神的ストレス、身体的なストレスを減らすように心掛ける解決策を考える必要があります。人それぞれ解決方法はあると思いますが一般的に睡眠、入浴、運動、食生活の改善、趣味などで改善を図るようにし、冷え性などの自覚症状があれば冷え取り対策をしていくことが大切です。
また、子宮や卵巣疾患の為、卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌が減少している方は担当医と相談しながらホルモン剤の投与を含め、体内の卵胞ホルモンを調整、サポートする方法もあります。

 

●生活習慣を見直して卵胞の成長を改善


卵胞の成長速度を完璧にコントロールすることはできません。しかし、規則正しい健康的な生活を心がける事で正常な成長スピードを維持できる可能性があります。もし生理周期が遅い場合には生活習慣を見直してみる事をお薦めいたします。生理周期が遅くなる原因の1つに冷え性があります。鍼灸治療のお灸でしっかりと冷え取り対策と改善に役立てると思います。

 

冷え性は定期的な鍼灸治療で改善していくことが良くあります。女性は冷え性で当たり前だと思わずに改善へ向けての治療を開始し身体の中をしっかりと暖かい血液で巡らせる事で卵胞の成長スピードも整っていき、良質な卵子がしっかりと排卵してくれます。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

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