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不妊鍼灸|hCG注射にはどんな効果があるの?

 

妊活をしていると「hCG」という言葉を耳にする機会があると思いますが、妊娠判定をもらう際にはこの数値を聞いてきてほしいと患者さまにはお願いしています。しかし最近では「hCG注射」というものを打っている医療機関が多くなりました。昨年頃から体外移植の前後に打っている医療機関も多く、妊娠率は上がっているように感じています。

この「hCG注射」とは一体何なのか?また、効果や副作用について書いていきたいと思います。

 

■妊娠をサポートするホルモン「hCG」


hCGとは「human chorionic gonadotropin」の略で、日本語では「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれるホルモンの1種です。受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立した際に、受精卵の表面にある絨毛と呼ばれる組織から分泌されます。そのhCGが卵巣に働きかけ、妊娠を維持するのに不可欠な「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌を促すという連鎖が起こります。hCGが正常に機能することで女性のカラダは妊娠という奇跡を歩んでいくことになります。

hCG注射は、体内に注入することでプロゲステロンの分泌を促進します。黄体機能不全など、プロゲステロンの分泌に異常があって妊娠できない方でも、人工的にプロゲステロンの分泌を促すことで妊娠しやすくします。

 

■実は排卵を誘発する効果もあります


hCG注射はプロゲステロンの分泌をサポートするだけでなく、排卵を促進する効果もあります。hCGは卵巣を刺激するので、注射すると約36時間以内に成熟した卵胞から卵子が排出されます。そのため、排卵障害がある場合にhCG注射を使うと、適切なタイミングで排卵を促すことができるようになるのです。注射後36時間以内に排卵をさせ、タイミング法による妊娠を目指すことも。

しかし、hCG注射で排卵が期待できるといっても、投与したら必ず排卵が起こるというわけではありません。なかには高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群が原因で、hCG注射を打っても成熟した卵胞が破裂せず、排卵が起こらない場合もあります。全く排卵しなくなるわけではなく、数回に1回は排卵が起こるとされているので卵胞の状態を見ながら根気強く治療を続ける必要があります。

 

■hCG注射で陽性反応が出てしまいます


不妊治療で利用されるhCG注射ですが、利用中は妊娠検査薬の反応にも気をつけなければいけません。というのも、妊娠検査薬は着床後にhCGの分泌量が増えることに反応して陽性か陰性かを診断しますが、注射中は体内のhCGが増加するので妊娠していなくても陽性反応が出る場合があるからです。hCG注射を使っているときに正確に妊娠の有無を確認するために、注射を受けてから1~2週間後に妊娠検査薬を使用することをおすすめします。

 

高崎鍼灸サロン Le Claire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

妊娠検査薬写真

 

 

 

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