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マタニティ鍼灸|「夏の感染症」 テング熱・ジカ熱に注意しましょう
平成26年8月に「デング熱」の国内感染が確認され、今年の夏も流行が心配されている感染症。
「ジカ熱」はまだ国内感染は報告されていませんが、今年流行しても不思議ではないかもしれません。正しい知識をもってこの夏の感染症を予防しましょう。
■デング熱やジカ熱は「蚊に刺されることで感染」
デング熱やジカ熱はウイルスによる感染症です。
・デング熱→デングウイルス
・ジカ熱→ジカウイルス
これらのウイルスはヒトスジシマカによって媒介されます。蚊がウイルスに感染した人から吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖して、ウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。(ウイルスを持っていない蚊からは感染しません)
と言う事は、ウイルスに感染している蚊なのか?していない蚊なのか?私たちには判断ができません。ですので、蚊を発生させない環境を作ることと、蚊にさされない対策をしていくことがこの夏、もっとも大切で重要な事になってきます。
■デング熱やジカ熱の症状
●デング熱
3~7日後に、突然の高熱(38℃以上)、頭痛、関節痛、吐き気・嘔吐などの症状がみられます。また、症状が熱のみという場合もあります。
●ジカ熱
2~7日後に、軽度の発熱(38.5度)、発疹、関節痛、結膜炎などの症状があらわれます。感染しても症状が比較的軽い為、気がつくことが出来ない事もあります。
■妊婦さんからお腹の赤ちゃんへの影響
妊婦がジカウイルスに感染すると、胎内感染により胎児へ影響が出ます。
例えば「小頭症」です。小頭症は生まれた赤ちゃんが発症する病気で、脳の発育に障害があるために脳が十分に大きくならない病気です。具体的には脳の発達が遅れたり、完全に停止したりします。脳の発育が阻害されることで、頭の大きさが同じ月齢の赤ちゃんと比較して著しく小さくなります。
小頭症の赤ちゃんは「知的障害」を発症することが多く、中には慢性的な「けいれん発作」を起こす場合もあります。また小頭症の患者には「興奮しやすい」特徴が見られ、これも脳の発育に障害があることが原因と言われています。
小頭症を発症した場合の一般的な症状
・夜泣きがひどい
・かんしゃくを起こしたような泣き方をする
・知的発達が遅い(反応が薄い)
・食欲がない
・低身長など発育が遅い
このように小頭症では脳の発達が阻害されているために、様々な悪影響を生み出します。特に知的発達に影響があることから、呼びかけに反応しなかったり、何も興味を示さなかったりすることが多いようです。
■予防と対策
具体的な予防や対策には、①蚊を発生させない。②蚊に刺されない。
●蚊を発生させない!
①幼虫が発生する場所を作らない。
小さな水たまりに卵を産むため、植木鉢の受け皿、空き缶やバケツ、木や石のくぼみなど水がたまる要素があるところをなくしていきましょう。
②成虫になった場所をなくす。
飛べるようになるまで下草に隠れています。雑草など草を刈って成虫が隠れられないようにしましょう。
●蚊に刺されないために!
・虫よけ剤を使用する
・公園など蚊がいっぱい居そうな場所には長袖・長ズボンを着用して、皮膚の露出を控える。
・素足やサンダルでの外出は避ける
・茂みは避ける
・海外旅行へ行く際にも虫よけスプレーを必ず使用して、予防を心がける
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