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不妊鍼灸|子宮内膜が薄い原因と厚くするためのヒント

 

不妊の原因の1つの要素としてと言われる子宮内膜の状態。
子宮内膜は赤ちゃんを迎えるためのベッドでふかふかのベッドが望ましいと言われていて着床の頃に最も厚くなり受精卵を迎える準備をします。

まずは、子宮内膜の厚さの平均値を見ていきましょう。
内膜は排卵前の期間は1日0.5mm増殖し、排卵後は1日あたり0.1mm厚くなると言われています。
一般的には、排卵後の子宮内膜の厚さは8mm以上あるのが望ましいです。
理想的な厚さでいえば、10mm以上、
排卵後7〜10日目の厚さが15mm以上あると更に高い着床率が期待出来ます。

8mm以下の子宮内膜を「薄い」と判断する所が多く、妊娠に必要な最低子宮内膜厚は6mmと言われています。
私個人的な見解では10mm以上は欲しいところです。

 

■子宮内膜の厚さと妊娠率の重要な関係


アメリカのShady Grove Fertility Reproductive Science Center Georgetown Universityの産婦人科の共同研究チームが行った研究によると(2002年から2005年にかけ、1,294周期を対象)、体外受精でHCG注射をした時の子宮内膜の厚さが妊娠率と深く関係していることを確認し、生殖医療専門誌に発表したとの報告があります。

治療対象である1,294治療周期のうち964周期で妊娠が確認されまました。
そのうちの110周期は自然流産し、564周期は出産に至ったそうです。
そして190周期は妊娠継続中です。(研究発表時)

子宮内膜の厚さを計測したところ、妊娠した周期の内膜厚の平均は11.9mm
対して、妊娠できなかった周期の内膜厚は平均11.3mmという結果が出ました。

子宮内膜の厚さが妊娠・出産には重要な要素の1つだと言う事が研究である程度分かっています。

 

■子宮内膜が薄い着床・妊娠しない・不妊の原因になる


子宮内膜の厚さが8mmの場合の妊娠率は53.1%に対して、倍の16mmになると妊娠率は77%と高い数値が出ています。

出産まで至る確率は、8mmの場合44.9%に対し、16mmの場合は67.6%と上昇。

とはいえ、内膜が6〜7mmだったとしても、質の良い胚盤胞が移植された場合は50%の妊娠率がありました。

という事は、子宮内膜が薄くても、卵子の質が良ければ妊娠する可能性はあるということになります。

しかし、少しでも妊娠の確率を高くしたいと思う方が多いと思います。
であれば10mm以上の厚さの子宮内膜と質の良い卵子を育てて「妊娠の可能性」を高くする事が妊娠への近道となります。

 

■子宮内膜が薄い原因


子宮内膜が薄い原因は、必要な性ホルモンが分泌されにくくなっている可能性があります。例えば黄体機能不全などが考えられています。

子宮内膜は卵胞の成長と同時期に厚くなり、排卵後に黄体ホルモンとの働きでやわらかく厚くなり受精卵を待ちます。着床する為の準備が完了ということです。

黄体ホルモンの分泌が少ないと子宮内膜が厚くならず着床まで至らない可能性があります。しかし、黄体機能不全の多くは各ホルモンの分泌現象によって内膜の成長が遅れる・薄くなるので、各ホルモンの分泌が増えれば子宮内膜が厚くなり妊娠する確率も増えるようです。

他の原因としては内膜のホルモン受容体の感受性が悪いことも考えられます。
また、不妊治療中でクロミフェン・クロミッドなど排卵誘発剤を服用している場合、副作用として子宮内膜が薄くなると言われています。

 

■子宮内膜を厚くするための方法


ホルモン分泌が少ない事が原因なのであれば、鍼灸でホルモンバランスを整える方法があります。

●排卵にまつわるホルモンバランスを整え、良い卵子の育成と排卵。

●ホルモンバランスが整う事で卵子が順調に育ち排卵します。 ホルモンバランスが整ってくると基礎体温もはっきりとした高温期低温期となります。

●卵胞は黄体に変化しプロゲステロン(P4)を分泌します。 P4がしっかり分泌される事で子宮内膜が厚くなります。

 

排卵にまつわるサイクルそのものが、妊娠する為のサイクルとしてすべて必ず繫がっています。
子宮内膜が薄くお悩みの方は、排卵後の黄体期にプロゲステロンがしっかり分泌されるよう黄体ホルモンバランスを整え良い排卵をする事を目指しましょう。

 

しっかりと自宅でのお灸も取り入れていただき、妊娠体質になっていきましょう。

 

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