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不妊鍼灸|受精卵のグレードがイイのに着床しないワケ

 

不妊治療に於いて、いまだによくわかっていない「着床」

治療を進めていく中でまずはじめにトライすることになる「タイミング療法」そして、その次に「人工授精」。不妊治療の中でこの二つは比較的自然な形での妊娠を目指す方法ですね。

そして、この方法で妊娠に至らない場合には「体外受精」へと駒を進めていく方が殆どだと思います。

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体外受精に進んだことで今まで分からなかった事が明確になると私は思います。体外受精を行う場合には、まずは採卵をしていくことになります。採卵をすることで実際の卵子の状態が初めて目に見える形で分かるため、今後の対策がとれます。この事は不妊治療を進めていく中でとても大切だと私個人は思っています。
特に卵子は生まれながらに数は決められています。男性のように毎回新しく作られるわけではないので、今ある卵子の「質」や「数」を知る機会となりますし、病院によっては細胞分裂の状態が事細かに分かるタイムプラスという精密機械でみてくれるクリニックもあります。

 

今回は「受精卵のグレードがイイのに着床しないワケ」についてアメリカでの論文を元に詳しく説明していきます。

 

海外では受精卵(胚)のすべての染色体を検査する着床前診断が広く行われています。正常胚盤胞での妊娠率はおよそ70%、流産率はおよそ5%と報告があります。正常胚を移植しても3割は着床しないわけですが、その理由について明確なものは現在ありません。

 

今回の論文では「常胚が着床しない場合の可能性」について発表されています。

≪要約≫
染色体は細胞膜の閣内の遺伝子の情報ですが、細胞質の状態を反映するものではありません。つまり、染色体が正常でも細胞質異常が可能性としてあり得ます。細胞質の状態に影響する要因として考えられるのは卵子や胚を取り巻く環境です。加齢による変化ももちろんありますが、それ以外にライフスタイルのの関与(喫煙・肥満・食生活・睡眠の質の低下・精神的ストレス負荷など)も侮れません。精神的ストレスは仕事や家庭の他、近親者の死も影響します。栄養状態や細胞のエネルギー状態、ホルモン環境の関与も考えられます。これらの因子の改善効果が表れるのは3カ月~6カ月かかるようです。また、体外受精の為に採卵した卵子や胚では培養環境(培養液・培養器)や培養市の技術(胚操作・胚生体・胚凍結)も重要です。

Fertil Steril 2016(105.545)米国

 

染色体の異常はこれからの生殖医療の技術発展に期待しましょう。
今現在、わかってる卵子の質に関してはライフスタイルの改善・食事改善・鍼灸治療などで卵子の質が良くなると考えられています。

 

ルクレアには、
数ある体質改善の中で鍼灸治療を選ばれた患者さまのデーターしかありませんが、妊娠していかれる患者さまの特徴としては定期的な鍼灸治療と自宅でのお灸を生活習慣としてとり得れた方がご卒業されていきます。その他にも妊娠する方の特徴と共通点がいくつかあります。

 

最後に、これから採卵を始める方へ。
卵子の質はライフスタイルにとても影響されます。今後採卵がある。または予定している方はぜひ、カラダの内面の改善を行ってから最低約3カ月後に採卵する事をお薦めしたいと思っています。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)

 

 

 

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