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マタニティー鍼灸|妊娠初期のつわり・・・ケトン体と身体の関係

妊娠して嬉しかったのも束の間、妊娠が分かったと同時に悩まされる「つわり」
つわり症状もひどくなると入院となってしまうこともあります。

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妊娠初期の症状は人それぞれですが多くの場合は吐き気です。
・食事が全く食べられない。
・食べるものが変わったなど

その症状は十人十色で皆さん同じ症状ではありません。
「つわり」の症状が重症化してくると身体が悲鳴を上げます。 その状態を知るサインが「ケトン体」というものです。 「つわり」がひどく食事がほとんどできないお母さんの身体の血中や尿からケトン体というものの陽性反応が出ます。

 

●ケトン体というのは?
・アセトン
・アセト酢酸
・β-ヒドロキシ酪酸
これらを総称したもので肝臓が脂肪を分解することによって作られます。ケトン体というのは脂肪を燃焼した時にでる燃えかすのような存在で、私たちの身体はブドウ糖(炭水化物)をエネルギーとして消費することで脳を働かせたり心臓を動かしたりすることで生きています。しかし、つわりなどで食事ができず身体が栄養に飢えている飢餓状態になってしまうと脂肪を使って生命維持活動を行ないます。生命を維持させるために脂肪を燃やした結果、大量のケトン体が血中や尿にでて表れてきます。

 

「つわり」というのはいまだに医学的な面からも謎が多いと言われています。今現在わかっていることは『つわりの症状が強く出る妊婦は飢餓状態になりケトン体の上昇がみられる』ということだけなのです。ケトン体検査で陽性反応がでた場合には先生方は脱水症状や飢餓状態と判断され酷いつわりに陥っているケースと考え、お母さんと赤ちゃんを守るために治療を施します。

 

妊娠初期のひどいのつわりは妊娠悪阻と呼ばれ、食事の摂取が困難となることも多く胎盤を通しての栄養をとっている赤ちゃんにも影響がでる深刻な問題です。
鍼灸治療ではつわりに効果的なツボへ刺激していき、少しでも妊娠初期のつわりの軽減を目指し、しっかりと食事がとれるように身体をゆっくり安定した状態へ導いていきます。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

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