LeClaire(ルクレア)

Blog

見出しの蝶

不妊鍼灸|「男性不妊」の約40%はある事が原因

 

不妊の原因の半分は男性側にもある、それを知っている男性は多くはありません。
その病名は「乏精子症」「無精子症」……。名称自体、男性の心にぐさりと刺さるような言葉ばかり…。精子の検査に行きたがらない旦那さんも少なくはありません。

女性は人によっては若いうちから婦人科を受診してご自身のカラダの事を知っている方も多く、婦人科にかかることは不安がないとは言いませんが比較的スムーズにいかれる方が多いと思います。

男性の場合は、よほどのことがない限り「精子のことを調べに行く」という習慣はなかなかありませんし、「検査する」というきっかけがそもそもないですもんね。

 

■男性不妊の原因「精索静脈瘤」


男性の場合、EDなど明らかに自覚のある症状のみがクローズアップされがちで、「射精できるから大丈夫」と安心している方の方が多く安心している方が殆どです。しかし、男性不妊のうち、もっとも多い造精機能障害(精巣の機能に関係し、精子の数が少ない(または無い)、運動率が低い、健康な精子が少ないに繋がる)は普段の生活ではなかなか気がつかず、検査となって初めて自分の精子について知り、がっかりする男性も。

この障害になりやすいと言われている「精索静脈瘤」も、知らなかったと言う人が多い症状で、実は男性不妊患者の約40%にあるとも言われています。

*精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)とは、精巣から心臓に戻る静脈内の血液が逆流してしまい、精巣の周りに静脈の瘤(こぶ)が出来て しまう状態を指します。

 

■精子を守るライフスタイル


以前Blogでもお伝えした「若い男性の精子が危険」という内容。ライフスタイルや食生活の変化、環境ホルモン、ストレス・・・

また、古い精子、タバコ、過度な飲酒や運動も「活性酸素」が産生されて、精子や精子を形成する細胞のDNAにダメージを与えると言われていて、精子を守るためには「活性酸素から細胞を守る」ことも大事なのです。

 

精子を守る為のポイント習慣

1.規則正しい生活&睡眠
2.ビタミン&亜鉛を摂る
3.抗酸化物質を摂る(ビタミンC・E・βカロチン・リコピン・ポリフェノールなど)
4.環境ホルモンに注意(加工食品や添加物のとりすぎに意識を)
5.熱に気をつける(サウナ・自転車の摩擦熱に注意。精巣は熱に弱い)
6.ノートパソコンをなるべく股の上で使わない(こちらも熱に注意)
7.締め付けすぎない(ブリーフよりトランクス)
8.タバコを避ける・禁煙
(精子数・運動率に関係。酸化ストレスでDNAが損傷するおそれあり)
9.禁欲期間を長くしない(射精しないと古い精子が溜まり、全体の質を下げる)

最近は鬱など精神疾患も増えており、メンタル面からの性欲低下も多いという日本男性。 また、AGA(頭皮)の治療薬の継続飲用は性欲低下やEDにつながりやすいと言われます。 これらのお薬の副作用などはドクターに相談の上、慎重に判断されることを強く勧めます。

 

■精子は健康状態を表すバロメーター


子供ができないことは、自分が原因と思っていない男性が意外にも多く、少し精子のことをちょっと気にかけてみる。 そして、愛する大切なパートナーのために、検査も怖がらないでほしいなと思います。

精子を知ることは今の健康状態を知ることにも繋がります。
バランスのとれた食生活や適度な運動など、心身のケアは「精子を守る」観点だけではなく、長い目でみて成人病予防やアンチエイジングにも大切なこと。

「大切な家族のために健康に気遣う」事が、これからの生活を豊かに健康に、仕事の活力にもなっていくと思います。

 

「不妊鍼灸|男性不妊が増加している異常とは?」
合わせてご覧ください。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

baby-203048_1280

Release date