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マタニティ鍼灸|妊娠中にとると身体に「いい体勢」「ダメな姿勢」

 

妊娠して不安もありながらも無事に安定期に突入し、だんだんとお腹が目立つようになってきたと安心するのもつかの間、胸がはったり、お腹がだんだんと大きくなって来たりと、歩き方や座り方、寝方などが変化してきます。そんな中でも「体にいい姿勢」と「あまり良くない姿勢」があります。今回は妊娠中に「とるといい姿勢」と「とってはいけない姿勢」についてです。

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妊娠中の女性の体には、それはそれは大きな負担と変化が日々積み重なっていきます。妊娠後期でお腹が前にせり出してくる頃には、体が前に倒れないように背骨が湾曲してバランスを取るようになっていきます。猫背のような状態です。そして、骨盤も徐々に開いていき、子宮はまるで風船のように大きくなって、胎動はわき腹あたりまで大き感じたりします。

 

■妊娠すると出来なくなる体勢


まずはじめに出来なくなるのが「うつ伏せ」。乳腺が発達して胸は痛い、そして子宮も大きくなってくるため「潰してしまいそうで怖い」なんてプレママたちからの声もあります。ちなみに羊水があるので赤ちゃんはしっかりと守られていますので「うつ伏せ」でも大丈夫とのことですよ。

そして、座る時も「体育座り」が出来なくなっていきます。もちろん正座もお腹が重くなりますのでつらく感じてきてしまいます。これからご紹介する「とって良い姿勢」と「とらない方が良い姿勢」があります。安心して妊婦生活を過ごすための1つの知恵となればと思います。

 

■とってはいけない姿勢について


【座っている時の姿勢】
足を組むのはやめましょう。美しい姿勢でいるためには妊娠中ではなくても足を組むのはNGです。足を組むと骨盤から歪みが出ます。骨盤を大切にするためにも「足はくまない」という事を心がけましょう。

【寝ている時の姿勢】
最も注意が必要なのが「仰向け」です。だんだん大きくなってくると息苦しくなってきます。仰向けに寝る事で、酸素や血流が全身にいきわたらなくなるからです。そして、もう一つの理由は「お腹が張りやすい体勢」であるからです。妊娠中なにかとお腹が張りやすい妊婦さんは、両足を伸ばした仰向けは一瞬でお腹がカチカチになる事もあります。そうなってしまったらゆっくりと両ひざを曲げて、ころんと横向きに寝ましょう。

 

■心地良く安全なとっても良い姿勢


【立っている時】
立っている時間が長い事は妊婦さんにとって結構つらいものです。足を骨盤くらいに広げて、バランスを取るようにすると楽になります。それでもふらつく場合には、開いた足を前後に少しずつずらしてみましょう。お腹を中心に考えバランスをとるといいでしょう。

【座っている時】
あぐらの体勢がとてもいいです。ポイントはなるべく猫背にならないように背筋を軽く伸ばしておく事です。お尻のお肉をかき分けて、左右の坐骨(座った時に下に着く骨)を床に安定させると背筋を伸ばしやすくなります。ヨガの基本の座り方でもあります。

【寝ている時】
「シムスの体位」というのを聞いたことがありますか?左を向いて、左足は少し伸ばすか両方を軽く曲げて、無理のない程度に上半身はうつ伏せのようにしても大丈夫です。「お腹が心配」という方は、クッションを敷いてもいいですね。お腹が下につき過ぎないように調整できます。

 

臨月あたりになると「シムスの体位」さえもきつくなってくるでしょうし、横向きで寝ていても胎動で蹴られたら本当に大変です。骨盤がゆがんだり、血流が妨げされない体制であれば、色々な体勢を試してもいいと思います。その際には必ず無理をしないでクッションを使ったりして工夫をするようにしてみてください。

 

 

当サロンのマタニティ鍼灸治療では大きなクッションを抱いていただきながら治療する事もございます。お腹の状態によって必ずしも使うとは限りませんが、妊婦さんや赤ちゃんにとって心地よい鍼灸治療をしています。

実際の患者様からは「お灸を始めたらくるくる動き始めた」などすぐに効果を感じるのが赤ちゃんです。逆子になってしまったらぜひ、お灸で元の状態へ戻してあげるようお母さんはすぐに行動を起こしてくださいね。

 

高崎鍼灸サロンLeClaire(ルクレア)
院長 矢嶋エミ

 

 

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